テーマは「権限委譲」米海軍で屈指の潜水艦長による「最強組織の作り方」を読んで。
テーマは「権限委譲」米海軍で屈指の潜水艦長による「最強組織の作り方」を読んで。
組織を率いるリーダーは常にストレスにさらされます。権限委譲を積極的にすすめるリーダーシップスタイルに自信をもって組織をリードしていても時に不安に陥ることがあります。そんな時にはこの本のマルケ艦長の言葉を読み返すことによって自信を取り戻すことができると思います。複雑な組織をリードする人に参考にしていただければ幸いです。
どん底の潜水艦サンタフェがマルケ艦長のリーダーシップによって米海軍屈指の潜水艦に生まれ変わっていく様子が描かれています。潜水艦について詳しくなくても潜水艦を会社、艦長を社長や部長、その他の階級をそれぞれ課長、係長、主任などの役職に置き換えて読んでいくことができます。潜水艦も会社もどちらの組織もリードすることについての共通点は非常に多いと思います。大変参考になると思います。
全編通して描かれているテーマは「権限委譲」です。
潜水艦を立て直す中で「リーダーが部下に命じる」から「リーダーが部下に委ねる」リーダーシップスタイルが構築されていきます。
リーダーシップを「リーダーとは、人が持つ価値と潜在能力を明確に伝え、本人がその存在に気付いて刺激を受けられるようにすることである。リーダーシップは権限を付与する技術だ」と定義しています。
そして主人公のマルケ艦長は権限を持つレベルを下げることのメリットしか思い浮かばない。そして、命令では部下は育たない、と言い切っています。
トップダウン方式のリーダーシップに少しでも疑問を持っている方には非常に参考になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。